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TG2_2110_Thumb_lipline.png

リップラインとスマイルライン

リップラインとスマイルライン

リップラインは、上唇の下縁の垂直的位置として定義することができます。笑った時のリップライン(スマイルライン)の評価も重要であり、笑顔を作った状態で上唇の最大の高さを確認します。思い切り笑顔を作るほど、歯が露出します。リップラインは、ハイスマイル、アベレージスマイルおよびロースマイルの3段階に大別されます。

 

歯の欠損は口腔機能のみならず、審美的外観にも影響を与えます。患者は通常、隣在歯とよく似た耐久性のある補綴物で機能と審美性を速やかに回復したいと考えます。前歯部の審美ゾーンでは、1本の歯をインプラント支持補綴物で修復した場合...

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TG2_1490_Thumb_riskfactors.png

危険因子

インプラント治療に関係する危険因子は次のとおりです。

  • 小児および青年(骨/骨格の発達期)(ただし一部の無歯症患者を除く)。ただし、矯正治療を目的としたインプラント埋入は適応となります。
  • コントロールされていない代謝性疾患(2型糖尿病等)
  • コントロールされていないHIVまたは結核感染症
  • 血液疾患(進行した慢性リンパ性白血病、慢性骨髄異形成等)
  • 1年以内の心筋梗塞または脳血管発作
  • 現在実施中の化学療法または放射線療法
  • 免疫系の著しい機能不全(移植後の免疫抑制等)
  • 全身性骨疾患(パジェット病等)
  • 精神疾患(醜形恐怖症、分別を持って適切な治療決定を行う能力に影響を与える精神状態)
  • 適切...
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Single tooth

TG2_1476_Thumb_Steroids.png

ステロイド

ステロイド

ステロイドは有機化合物であり、脂質の1種です。ステロイドは、例えば食事性脂肪コレステロールとして、胆汁酸として、あるいはステロイドホルモン(コルチゾン/グルココルチコイド、エストロゲン、テストステロン等)として、代謝に重要な役割を果たしています。より複雑なステロイド(ステロイドホルモン、胆汁酸等)は、コレステロールから合成されます。また、ステロイドは一部のビタミン(ビタミンD等)や毒(ジギタリス等)にも含まれています。

一般的な医学的影響

ステロイド不全は、遺伝的障害や副腎の疾患によって起こる関係酵素の不足または機能不全によって起こります。副腎皮質は...

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TG2_1470_Thumb_Bisphosphonates.png

ビスホスホネート系薬剤

ビスホスホネート系薬剤 (全般)

ビスホスホネート系薬剤(BP)は破骨細胞の活性を阻害し、骨に長期間残存します。 ビスホスホネート系薬剤は骨粗鬆症のほか、パジェット病、骨形成不全症、線維性骨異形成症および骨癌等の骨が脆くなる疾患の治療に最も多く処方されている薬剤です。

副作用

ビスホスホネート系薬剤を長期間にわたって投与すると、口腔顎顔面領域の副作用として、ビスホスホネート関連顎骨壊死(BRONJ)を引き起こす可能性があります。下顎骨の罹患頻度は上顎骨の2倍です。

インプラント治療のリスク

ビスホスホネート使用歴のある患者において...

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TG2_1455_Thumb_Coagulation_disorders.png

抗凝固薬

凝固障害

遺伝性血友病のある患者や、心血管疾患に対する予防的抗凝固療法により後天性凝固障害を発症した患者では、血液凝固能が低下している可能性があります。また、凝固能が増大する凝固亢進と呼ばれる状態もあり、血栓症や塞栓症の発現を防ぐため、抗凝固薬の服用を必要とします。遺伝性の凝固亢進状態も存在します。詳しくは、General patient historyを参照してください。

血栓性障害における予防的抗凝固療法

患者の長寿化に伴い、抗凝固療法を必要とする心血管疾患/リスクの発生率も増加しています。

 

抗凝固薬自体はインプラント手術の 禁忌ではありません。しかし...

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TG2_1446_Thumb_Parafunctions.png

パラファンクション

パラファンクションによる影響

パラファンクションが認められる患者には、レジン接着固定式部分義歯は推奨されません。一方で、パラファンクションはインプラントにも補綴コンポーネントにも強い力をかけるため、スクリューやアバットメントの破折や緩み、前装材のチッピング、補綴物の破損等を引き起こすおそれがあります。また、パラファンクションはインプラント周囲の歯槽頂部の骨吸収やインプラントの破折にも寄与する可能性があります。 

機能的リスク評価

過去または現在のパラファンクションの有無を確認するため、次の項目を評価します。

  • クレンチング、下顎閉口路、咬筋肥大を観察します。
  • 咬合...
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TG2_1434_thumb_Drug_Abuse.png

娯楽的薬物およびアルコール乱用

娯楽的薬物: アルコール乱用、向精神物質および精神活性物質の摂取

患者がアルコールを乱用または娯楽的薬物を使用し、嗜癖を発現していることを示唆する徴候がないかどうかを評価することは重要です。一般に、これらの薬物は感覚を変化させ、幻覚を引き越す効果があり、最初のうちは創造性やパフォーマンスを向上させる可能性はあるものの、やがて認知障害や憂鬱感を伴う鬱病、恐怖、不安および緊張といったさまざまな症状を引き起こすようになります。このため、口腔粘膜病変(カンジダ症、顔面瘢痕、口腔腫瘍、嗄声等)や、自律神経系症状(発汗、頻脈、悪心、体温上昇、運動失調等)がないか...

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TG2_1480_Thumb_Radiation.png

放射線療法

放射線療法

口腔癌患者のリハビリテーションは、概ね、外科手術、化学療法および放射線療法の併用によって行われます。放射線療法は、線維化、虚血および口腔乾燥を引き起こす素因となります。

インプラント支持補綴物の選択肢

インプラントは放射線治療を受けた骨にも問題なく埋入できることが臨床データによって裏付けられています。メタ解析による下顎での失敗率は<5%でしたが、インプラントの長期残存率は低いため、患者の推定生存期間によって治療への期待も変わる可能性があります。

 

放射線療法後9~12ヵ月間はインプラント手術を延期するように提言されていますが...

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TG2_1474_Thumb_Bronj.png

MRONJ

一般的検討事項

長期間にわたってビスホスホネート療法を受け、とりわけ静脈内投与している患者では、口腔顎顔面領域の重大な副作用の1つとして、ビスホスホネート関連顎骨壊死(BRONJ)または骨吸収抑制薬関連顎骨壊死(ARONJ)を引き起こす可能性があります。BRONJは、 ビスホスホネート系薬剤または他の骨吸収抑制療法を施行し、放射線療法歴がなく、顎骨の一部が8週間以上にわたって露出している状態として定義されています。

 

骨粗鬆症およびパジェット病に対するビスホスホネートまたは他の骨吸収抑制薬の投与によるARONJ/MRONJの発生率は、0.01%~0...

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骨粗鬆症

骨粗鬆症

骨粗鬆症は、主に閉経後女性に高頻度で認められる疾患です。本疾患の有病率は55歳の女性では7%ですが、80歳の女性では19%に上昇します。骨粗鬆症はX線測定(DXAスコア)による骨密度の低下によって診断されます。原発性骨粗鬆症は、より一般的であり、加齢に伴うホルモン変化によって起こるのに対し、続発性骨粗鬆症は、糖尿病やコルチコステロイド療法のような基礎疾患の存在によって起こります。原発性も続発性も、臨床経過は骨折とこれに伴う影響を特徴とします。最も一般的な治療法は、骨吸収抑制薬(ビスホスホネート系薬剤またはデスノマブ)の投与です。

 

顎骨に対する骨粗鬆症

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糖尿病

糖尿病のタイプと症状

糖尿病は、血糖値が非常に高くなる高血糖と呼ばれる状態を引き起こす代謝性疾患であり、空腹感の増強、体重減少、頻尿、脱力感、倦怠感、過度の口喝といったさまざまな症状が現れます。高血糖の原因には、膵細胞のインスリン分泌が低下することにより血流から細胞へのブドウ糖取り込みが低下する場合と、細胞のインスリン感受性が低下する場合の2種類があり、前者は1型糖尿病、後者は2型糖尿病に分類されます。成人では2型糖尿病が多く、主に肥満との関連が報告されています。

インプラント治療のリスク

高血糖状態が遷延すると、終末糖化産物(AGE)を生じ...

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TG2_1440_Thumb_muco_gingival_junction.png

天然歯の状態

初回検査では、必ず医科および歯科の病歴聴取を行います。とりわけ創傷治癒やオッセオインテグレーションを妨げ、歯科治療の障害となるような全身状態または投薬が認められる場合は、患者様の担当内科医と協力して対応する必要があります。


病歴聴取を終えたら、次に詳細な口腔検査を行います。最初に口腔外の検査を行います。顎関節を注意深く検査し、可動域制限がなく、関節音、クリッキングまたはポッピング、開口時の偏位等がないことを確認します。次に口腔内の軟組織を検査します。口腔粘膜が無傷で、異常所見がないことを確認します。


患者の年齢は歯列(乳歯、混合、若齢成人、高齢成人...

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TG2_1220_thumb_Biologic-Width.png

歯牙-歯肉複合体と生物学的幅径

インプラント周囲粘膜と歯肉の違い

 

 インプラント周囲粘膜は、外部の角化した口腔上皮とアバットメントに面する接合上皮により構成されます。接合上皮は軟組織の冠側縁から約2mm根尖側まで伸展していますが、インプラント周囲の歯槽頂までは、なお1.0~1.5mmの隔たりがあります。

 インプラントと天然歯では生物学的幅径が異なり、インプラント周囲では>0.5mm大きく(3.8 vs 3.2mm)なります。これは、インプラント周囲粘膜では間に入る結合組織の高さが大きくなるためです。

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Soft tissue management
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前歯部と臼歯部の検討事項

一般的検討事項

単独歯欠損の症例では、さまざまな部位へのインプラント埋入が考えられます。犬歯部は近遠心的または頬舌的骨幅が不十分であることが多いのに対し、第2小臼歯から大臼歯部は垂直的骨幅が不十分なために影響を受けることが多くなります。

 

術前評価では必ずX線撮影を行い、個々の意思決定に基づいて断層撮像(CBCT、CT)を検討します。

上顎前歯部

中切歯欠損をインプラントで修復する場合は、側切歯から上顎縫合までの距離または切歯孔までの距離が短いために危険を伴うことがあり、症例によっては不可能な場合もあります。

側切歯部は...

Radiology
Patient assessment
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局所病歴

歯の欠損原因

永久歯の単独欠損は、無形成、外傷、齲歯または歯周病罹患歯の抜去によって起こります。

 

無形成の原因はまだ十分には解明されていませんが、歯牙の発育期に生じる遺伝的または環境的障害ではないかと考えられています。無形成の有病率には、民族的背景や地域により大きな差が認められています。最も罹患率が高いのは下顎第2小臼歯であり、これに上顎側切歯が続きます。歯牙が形成されないと、歯槽骨の発達も妨げられます。

 

外傷欠損歯は、日常のちょっとした災難、スポーツ、事故等によって起こります。世界各国の学童で永久歯の外傷性損傷の有病率が高いことが報告されています...