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天然歯の状態

初回検査では、必ず医科および歯科の病歴聴取を行います。とりわけ創傷治癒やオッセオインテグレーションを妨げ、歯科治療の障害となるような全身状態または投薬が認められる場合は、患者様の担当内科医と協力して対応する必要があります。


病歴聴取を終えたら、次に詳細な口腔検査を行います。最初に口腔外の検査を行います。顎関節を注意深く検査し、可動域制限がなく、関節音、クリッキングまたはポッピング、開口時の偏位等がないことを確認します。次に口腔内の軟組織を検査します。口腔粘膜が無傷で、異常所見がないことを確認します。


患者の年齢は歯列(乳歯、混合、若齢成人、高齢成人...

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歯牙-歯肉複合体と生物学的幅径

インプラント周囲粘膜と歯肉の違い

 

 インプラント周囲粘膜は、外部の角化した口腔上皮とアバットメントに面する接合上皮により構成されます。接合上皮は軟組織の冠側縁から約2mm根尖側まで伸展していますが、インプラント周囲の歯槽頂までは、なお1.0~1.5mmの隔たりがあります。

 インプラントと天然歯では生物学的幅径が異なり、インプラント周囲では>0.5mm大きく(3.8 vs 3.2mm)なります。これは、インプラント周囲粘膜では間に入る結合組織の高さが大きくなるためです。

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前歯部と臼歯部の検討事項

一般的検討事項

単独歯欠損の症例では、さまざまな部位へのインプラント埋入が考えられます。犬歯部は近遠心的または頬舌的骨幅が不十分であることが多いのに対し、第2小臼歯から大臼歯部は垂直的骨幅が不十分なために影響を受けることが多くなります。

 

術前評価では必ずX線撮影を行い、個々の意思決定に基づいて断層撮像(CBCT、CT)を検討します。

上顎前歯部

中切歯欠損をインプラントで修復する場合は、側切歯から上顎縫合までの距離または切歯孔までの距離が短いために危険を伴うことがあり、症例によっては不可能な場合もあります。

側切歯部は...

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局所病歴

歯の欠損原因

永久歯の単独欠損は、無形成、外傷、齲歯または歯周病罹患歯の抜去によって起こります。

 

無形成の原因はまだ十分には解明されていませんが、歯牙の発育期に生じる遺伝的または環境的障害ではないかと考えられています。無形成の有病率には、民族的背景や地域により大きな差が認められています。最も罹患率が高いのは下顎第2小臼歯であり、これに上顎側切歯が続きます。歯牙が形成されないと、歯槽骨の発達も妨げられます。

 

外傷欠損歯は、日常のちょっとした災難、スポーツ、事故等によって起こります。世界各国の学童で永久歯の外傷性損傷の有病率が高いことが報告されています...

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治療法の選択肢

治療法の選択肢

単独歯欠損にはいくつかの治療法があり、一般的なのは、インプラント支持クラウン、2本の天然歯を支台歯とする3ユニット固定式ブリッジ、固定式レジン接着ブリッジ、可撤式部分義歯、矯正治療による空隙閉鎖および無治療です。いずれを選択するかは、次のような要因によって左右されます。

  • 臨床要因: 残存歯の状態、咬合高径、骨吸収の程度等。
  • 外科医および歯科医要因: 治療の実現性に関する知識、各種の治療を遂行するための技能等。
  • 患者要因: 最先端の歯科治療へのアクセシビリティ、歯科に関する意識、欠損スペースの位置(前歯部/臼歯部)、(外科的)歯科処置に対する不安...

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患者様とのコミュニケーションの要件

患者様とのコミュニケーションの要件

インフォームドコンセントを取得するためには、患者様との徹底したコミュニケーションが不可欠です。このコミュニケーションには、少なくとも次の要因が含まれます。:

  • 患者様の声に耳を傾ける
    • 不安や懸念
    • 希望
    • 疑問点
  • 治療の選択肢
  • できること、できないこと
  • 予後因子
  • 治療期間、治療回数およびタイムライン
  • 一時的な苦痛
  • 罹病率
  • 長期的成功の予後因子とリスク
  • 費用および最終的な償還

インプラントの説明やカウンセリングの目的は、治療の詳細を患者様に理解させ、疑問や不安に答えることです。このため専門用語ではなく...

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シングルインプラント治療のメリットと制限

シングルインプラントのメリット

インプラントによる単独歯修復は実用的な外科的補綴治療法へと進化し、現在では優れたインプラント残存率と高い患者満足度が報告されています。天然歯に酷似した補綴物で歯列を修復できるという心理的メリットは大きく、隣在歯の歯牙構造を温存できるのも大きな利点です。

 

シングルインプラント治療の成功を決定するのは、残存率の高さだけではなく、むしろ(長期的な)残存の質が重要であり、他にもさまざまな要因が関与しています。インプラント周囲の軟組織の外観が隣在歯周囲の粘膜と調和し、インプラントクラウンの外観も隣在歯とバランスがとれており...

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1434 薬物乱用

処方薬

病歴で、患者が何らかの処方薬を服用しているかどうか(「患者病歴全般」も参照)、特に、正しい用量で服用しているかどうかを確認します。外科手術に対する不安が、ベータ遮断薬や向精神薬の過剰服用を一時的に引き起こすことがあります。向精神薬の中でも、やや強いペンタゾシン、チリジン、トラマドール等、オピオイド系の麻薬性鎮痛薬の乱用は重要視する必要があります。厄介なのは、非常に強いモルヒネおよび誘導体の商品名の中には、ロクサノール(Roxanol)、カディアン(Kadian)、MSコンチン(MS contin)等、認識するのが容易でない薬物がある点です。

抗うつ薬...

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年齢

General considerations

Single implant therapy with todays technologies is a routine intervention and treatment option, and can considered a low-risk treatment for most patients and age groups, depending on general health and local tissue condition.

In most cases a single implant...

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リスク評価の概論

治療リスクの評価

徹底的なリスク評価は、患者治療の成功において根幹を成します。

以下の4つの重要情報源により、臨床医は関連リスクを特定し、各リスクの重大さを判断することができます。

  • 特定の全身疾患等、患者の全身的な健康:年齢、糖尿病、循環器疾患その他(関連の薬物治療を含む)
  • 歯周炎、異常機能等、患者の口腔衛生および局所の状態
  • 患者との問診
  • 喫煙、心理学的/精神医学的プロファイル、薬物乱用等、患者の行動状態

 

患者との問診および評価によって、機能的・審美的結果および患者の期待、骨の状態および寸法、解剖学的制限が明らかになります(解剖学的部位の章も参照してください)。

治療リス

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リスク評価

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3182 2回法と1回法

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1432 喫煙

喫煙およびニコチンが治療に与える影響

喫煙およびニコチン消費は、血管に対する収縮作用があり、それにより、血液供給を減少させます。また、歯周炎、ドライソケット、インプラント手術後の創傷治癒を含む創傷治癒合併症全般に対する感受性を高めます。

喫煙者は、歯周炎、インプラント周囲粘膜炎、抜歯およびあらゆる外科治療後の術後合併症の発生率が2~4倍高くなります。喫煙者はまた、骨粗しょう症の発生率も高いのですが、これは両方の病気を単独に生じやすくする社会・経済的要因による可能性も考えられます。

喫煙患者は、喫煙の創傷治癒に対する弊害...

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患者の全身的既往歴

最初の評価-患者との面談

臨床医は、自分の目の高さを患者のそれと合わせるようにすると効果的です。例えば、患者が座っているのであれば、臨床医も座るべきです。信頼関係を深めることにならないので、臨床医と患者の面談は、歯科用治療椅子で行わない方が良いでしょう。このようにすると、患者の人格、期待、健康状態に関する重要側面をより共有しやすくなります。患者の主訴が後に患者の治療への期待と合致する、という点を確認することが不可欠です。患者との面談に関するすべての手順において、患者のプライバシー保護が必要です。

全身的な健康評価

全身的な健康評価では...

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1430 患者のコンプライアンス

患者のコンプライアンス

インプラント治療は、様々な治療段階を伴い、適切なアフターケアの継続を必要とする総合的、長期的な治療であるため、患者による相当の関与、協力、献身、つまりコンプライアンスが必要となります。したがって、患者評価の段階において、臨床医は患者が長期間に及ぶ治療およびアフターケアを続ける能力、意欲を有するかどうか、評価しなければなりません。

患者が長期的な成功の要件を十分に承知できるよう、治療の期間・スケジュール、コンプライアンスの重要性、行動上の注意および治療期間中の制約について、臨床医から説明を始める必要があります。説明事項の例としては、喫煙...